reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・海水浴場の足

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私の子供がまだ小さいころに、一泊で家族旅行に行った。
夏休みに遠浅の海水浴場が近い旅館に連れて行った。
その海水浴場には、海の家も少し出ていて、私はレンタルパラソルを借りて砂浜で横になっていた。
子供たちは主人と海に入って遊んでいた。
すると、次女がペタペタペタと走ってきて、「めちゃくちゃたくさん人が居るね。」と言ってきた。
それほど混んでいるわけでもないのだが、子供の目線には多いように見えるのだろうと思い、「すごいね。」と返した。
「海の中にめちゃくちゃたくさん足がある。」という。「足?」と、私には意味が分からなかった。
「うん、みんな足がある。」と言う。
今度は長女がやってきて、「ママ、ここ怖い。」と言う。「足が沢山あるの?」と聞いてみると、「うん!」と言う。
そう言われると、私も気になって、「海の家でご飯食べるから、上がっておいで。」と言ってみんなを上がらせた。
ご飯を食べながら、子供同士で「何人くらい居るんだろうね。足。」などと言っている。
私が「どんな足?」と聞くと、「うーん、人の足。みんな裸足なの。」と言う。気になって午後は私も海に入った。
膝くらいまでの深さしか行っていないが、私には何も見えない。私には危険があるようには思えなかった。
しかし、子供は「ほらほら、足が泳いでる。」と何度も言う。
しばらく遊んだ後、旅館に戻ろうと言って、海水浴場を後にした。
旅館の入り口には海水浴客向けに足洗い場もあるので、足を洗ってタオルで拭いて中に入った。
主人と子供は先に部屋に戻って行き、私は夕食の時間などを確認するのにロビーで話した。
入り口には赤いカーペットが引かれているのだが、沢山の濡れた足跡があるのに気付いた。
子供たちは拭いてあげたし、主人は自分で拭いていたはずだ。
拭いたはずなのに、よく見ると、足跡は大人のものだった。
しかし、主人はサンダルを履いていたので、裸足の足跡がつくはずもない。
気になったが部屋に戻った。
食事の時間を伝え、先にお風呂に行こうと皆で大浴場に行った。早めの時間だったので、ほぼ貸し切り状態だった。
洗っていると、男湯の方から息子の声で、「ママ、ママ、足が沢山ある。」と言う声が聞こえた。
「もう、やめてー。そんなこと言っちゃだめ。」と私も大きな声で返した。
私たちも体を洗い終わって浴槽に入ったら、次女がバシャバシャと暴れる。
「何してるの?」と言うと、「足、足、足」と浴槽の中を指さしている。
しかし、お湯は薬湯のようで透明ではなく、足なんて見えないはずだ。
「ないでしょ。」と私が言うと、長女も「あっちもこっちも足がある。」と言ってきた。
私には見えないが、息子も娘も同じことを言うので、「もう上がろう。」と言って、慌てて外に出た。
この旅館は部屋食ではなく、食事会場に行く。食事の時間になったので、食事会場に行って、食事を始めた。
隣のテーブルにも子供連れの家族が居て、その子供が「海って足が沢山あるんだね。」と言っている。
子供にしか見えない足が居るのか?と疑問に思いながらも、子供同士は「ねー。居たよねー。」と頷きあっている。
私は親同士、何んとも困った顔をしていた。
その後、部屋で寝ていると、息子が「ぎゃー」と叫んだ。他の部屋に迷惑になるくらいの大きな声だった。
体が硬直したように見えたので、息子の顔を叩きながら「起きなさい。」と言って起こした。
すると、「怖かったー」と言うので、「どうしたの?」と聞くと、「お尻を蹴られた。」と言う。
見ると、お尻が少し赤くなっていた。
すると、あちこちの部屋からも、子供が大声で泣くのが聞こえた。
主人が「おまえ、何か見えるか?」と聞いてきたが、海水浴場にも、お風呂にも、この部屋にも、私にはなにも見えなかった。
「おまえに見えないなら、何なんだろう?」と不思議がっていた。
息子はしばらく寝なかったので、ずっとあやしていた。
朝になり、食事会場に朝食に行くと、他のお母さんたちもぐったりした表情をしていた。
チャックアウトの時、宿の人に、「もしかして海水浴場で海難事故とか有りましたか?」と聞いてみた。
「いやー、ないんですよ。そういういわくがあるような海水浴場でもないし、この旅館が建ってからは、溺れた人はいたけど、命に別状はなくて死亡事故なんかは無いんですけどね。」と言われた。
「でも、何年か前から、子供が、足、足、って言うんですよ。」と女将さんも困った顔をしていた。
「ほんとに無いんですよ。ただですね、その昔、このあたりで戦があって、海の向こう側の岸壁から、死人を海に落としてた。潮の流れによっては、この浜に打ち上げられていた、そんな時代もあったそうです。」と言った。
私たちは、2日目も泳ぐ予定だったが、子供たちも怖がっていたので、帰り道の大型ショッピングセンターに寄って帰ることにした。
数年後、テレビを見ていると、芸能人が心霊ロケでその場所に行っていた。
有名な霊能力者も同行していた。
あ、私たちが行った海水浴場だ、と思った。
この場所では、足が目撃されると言っていた。霊能力者によると、崖から突き落とされた農民の足だそうだ。
芸能人が記念に撮影した何枚もの写真の中に、一枚だけ、沢山のローブが写っていたものがあったそうだ。
番組終わりに、帰りにロケバスに出演者が乗るときに、「昔は、この場所に旅館があった。」と言っていた。
私たちが泊まった旅館だと思ったが、今は無くなっていた。
足が見えるということでお客さんが激減して、海の家もなく、子供だけでは遊んではいけないという海岸になっていた。
その霊能力者は、「子供たちの元気な力を分けて欲しいと、死んだ農民の念が、渦巻いている。」と言っていた。
私は、背筋が寒くなった。

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このお話は、youtubeにも投稿してあります。

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心霊体験の話・友達の見えるお母さん

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が中学生の時、転校してきて、家が近かったR子ちゃんとよく遊ぶようになった。
R子ちゃんの家に遊びに行くと、お母さんがいて、私たちを見ていたのだが、実はお母さんは子供の時から幽霊が見えるそうで、私のことを見たときも、幽霊が見える子なんだと直感的に分かったそうだ。
しかし、中学時代はそんな話はせず、私も知らないまま過ごしていた。
最近になって、私がユーチューブを始めたので、R子ちゃんが登録をしてくれて、お母さんと一緒に見たそうだ。
するとお母さんが、「やっぱりね。私はこの子が来ていた時から幽霊が見える子だと思っていた。」と言ったそうだ。
それで、夜の8時過ぎだったが、R子ちゃんから電話がかかってきて、「お母さんが、霊子さんと話したいと言っている。今から行ってもいいかな。」と聞いてきた。
夜だし私はお酒を飲んでいたので迎えに行けないし、と思ったが、R子ちゃんの運転で、私の家まで来ることになった。
なので、晩酌のような感じで、対談したのだ。
始めてうちに来るR子ちゃんのお母さんは、家に着くと、玄関先で「あ、」とか「うん」とか言っている。私が「分かります?」と言うと、「結構居るね。」と言われたので、「居るんですよ。うち。レギュラーさんたちが。」と答えた。
リビングで、お酒を飲みながら「一番最初に見た幽霊は何?」とか「何が一番怖かった?」とか、いろいろ話をして盛り上がっていた。
すると、お母さんがふと私の斜め後ろを見上げて、「あーそうなんだ。」と言った。
「え、何ですか?」と聞くと、「すごい守護霊が憑いてるね。」と言われた。
「え、おばちゃん見えるの?」と聞くと、「見えるよー。」と言われ、容姿などをズバリ言われて、当たっていた。
「すごいー」と思った。
「霊子ちゃんも私の守護霊、見てみてよ。」と言うので、普段見えるとうっとおしいので見えないようにしているが、改めて見てみた。
すると、お婆さんが見え、そのお婆さんは積極的に自己紹介をしてくれた。
名前と自分がこのお母さんの曾お婆ちゃんにあたることを話してくれた。
フルネームを聞いたが、苗字は今と違っていた。
なので、そう伝えると、「そうそう、その人なんだよ。」と言うことだった。
「なんで名前まで分かったの?」と聞かれたので、「お婆さんが自己紹介してくれたので。」と伝えたが、お母さんには聞こえていないんだと思った。
友達のR子ちゃんは霊感がなくて、「じゃあ、私の守護霊を見てよ。」と二人に言ってきた。
なので、普段はそういうことはあまりしないのだが、乗り掛かった舟と言うことで見ることにした。お母さんと二人で黙って見て、後で言うことになった。
なので見始めたのだが、頑張っても私には、誰も見えてこない。
でも、お母さんは「あー」と言っている。私には見えてない人が見えているんだと思った。「せいので言おうか。」と言われたので、私は「いない。」と言った。お母さんも「いない。」と言った。
すると、R子ちゃんが「え、あたし居ないの?誰も憑いてないんですか?」という。
「ずっと歴代見てきたわけでもないし、今たまたま居ないだけかもしれないから。」と言った。お母さんも同じことを言った。
そんな話をしながら飲んでいると、お母さんが「あ、誰か帰って来たね。」と言った。
私は、家族は今みんな家の中に居るし、そんなはずはないと思ったので、「やめてよ。」と言うと、「ガラガラって開く音がした。」と言われたので、「カギ閉めた?」と心配になったが、ガタイのいい漁師さんのような日焼けして黒い男性の霊が、ダンダンダンとやってきて、R子ちゃんの後ろにドンと座った。すると、R子ちゃんが「なんか肩が重い。」と言った。私はとっさに「誰ですか?」と思ってしまった。するとその霊はR子ちゃんのフルネームを言って「ずっと憑いていた。だけど、もう一人憑いている人が居て、そっちが大変だったので、抜けてたけど、今戻って来た。」と言った。
私は、「この霊が入ってくるのに気付いたお母さんの方がすごいじゃないですか。」と言った。
この霊が憑いているもう一人の人は、高齢で死期が近いそうだ。なのでR子ちゃんの方がおざなりになってしまうそうだ。「守護霊さんはいろんな人に憑けるんですか?」と思った。
すると、この守護霊さんが、「R子ちゃんは、近々で危ない目に会うようなことも無いから、お母さんの守護霊に一時託すと言ってくれ。」と言われた。
え、自分たちで話せばいいじゃないと思ったが、幽霊同士でも波長が合わないのか、見えたり見えなかったり、聞こえたり聞こえなかったりするらしい。
曾お婆ちゃんに「認識出来てるんですか?」と聞くと、「ええ」と言わんばかりに首を縦に振った。
なので、「じゃあ、伝えます。」と言って話した。
すると、曾お婆ちゃんは「はいはい、分かりました。」と答えてくれた。
これで一件落着と思って、いろいろ話した後、そろそろ帰らなきゃとなった時、ふと、消えて居るテレビの方を見たら、お母さんの後ろに、まるで峰不二子のような若い女性が見えた。さっきまで曾お婆ちゃんが居たのに。
え、っと思って見ていると、お母さんが気付いて、「あーやっぱり変わった?」と言うので、「はい。たぶん。」と言うと、その女性が「二人を見なきゃいけないから、一番元気な時代に戻った。」と言った。
私は、守護霊さんが、見た目がその時々で変わったりするのを目の当たりにしたのだ。

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心霊体験の話・臨死体験

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校の頃、私が歩いていた時、大きな事故の現場に遭遇した。
赤いスポーツカーがつぶれていて、中にいるドライバーは、エアバッグと座席に挟まっていた。
救急車も来ていたが、誰かがその人の名前を呼びながら、無理やりドアを開けようとしていた。
バンとドアが開くと、ドライバーさんが外に転げ出てきた。自分から出て来たのではなく、力なく崩れ落ちたような感じだった。
道路に横を向いて倒れたが、意識は無いようだった。
しかし、私には、その人の体から幽体が起き上がってくるのが見えた。
私は、その人が死んだ瞬間だと思った。
しかし、幽体の顔がこちらを見て、私と目が合ってしまった。
そのせいか四つん這いからゆっくり立ち上がって、まるでゾンビのように足を引きずるようにして私の方に近づいてきた。
私は怖かったが、初めて見る死の瞬間に好奇心が勝って、どうなるんだろうと見つめ続けていた。
すると、その人が「私、死にました?」と聞いてきた。
その向こうで、体の方は、救急隊員が懸命に人工呼吸をしていて、口には酸素マスクをあてていた。
しかし私はドッペルゲンガーの記憶が頭をよぎり、「今なら戻れるんじゃないですか?」と言った。
でも、その人には意味が分からないようで、「戻る?」とばかりに首をかしげていた。
「あの体に、もう一度入ったらいいじゃないですか。」と言うと、「はー?」と良く分からないようだった。
その時、私は上の方に違和感を覚えた。
黒い着物の霊が、上空から降りてきているのが見えた。
男性も霊に気づいて「だれ?」と言うが、「私にも分からない。」と言った。
ともかく、戻るなら今のうちだと思い、「絶対、戻った方がいい。」と強く言ったので、その男性は後ろを向いて、またぎこちなく歩いて行った。
そして、その体にズンと入り込んだ瞬間に、救急隊員が「意識あり」と叫んだ。
私は「本当?」と、目の前で見たことが信じられなかった。
その男性は担架に乗せられ、隊員に持ち上げられるとき、私の方を見て、目が合ったので、小さく頷いたように見えた。
そして救急車に乗せられで病院に向かった。
私も、ドキドキしながら、その場を後にしたのだが、私が戻れと言わなかったらあの人はどうなっただろうと考えていた。
もしかしたら、上空から来た霊は、迎え人で、死者の魂を迎えに来たのかもしれないとさえ思った。
何年かして、道を歩いていると、電柱工事の人が私の方に駆け寄ってきて、「あの、すみません、ナンパではないです。どっかで会ったこと有りますよね。」と言われた。
私は「ナンパじゃん。」と思った。他の工事の人も「おーい、仕事中にナンパすんな。」と怒鳴っていた。
私が「戻った方がいいですよ。」と言うと、何かを思い出したような様子で、「あ、そうだ。僕、少し前に交通事故に合って、あなたから戻るなら今のうちって言われました。」と言う。
私も「あの時の?」と声を出してしまった。「赤いスポーツカーの。」と言うと、「はい、廃車しましたけど。」と言う。
「戻れと言われた後、意識が無かったんですけど、その部分は記憶があります。」と言われた。
その場は仕事中なので携帯番号を交換して、私はバイトに向かった。
バイトが終わって電話をし、翌日は私はバイトが無かったので、ファミレスで会うことにした。
翌日会って話をすると、「僕と話したのは覚えてますか?」と言うのだが、顔なんて覚えていないので、そう答えた。
「僕も、はっきり顔までは覚えていないけど、制服が黒っぽかったのは覚えてる。」という。
事故の後、病院で気が付いて、天井が見えたとき、助かったんだ。と思ったそうだ。
事故の瞬間は、フラッシュバックのように思い出されたそうだ。
その時、事故の後、誰かとしゃべった様な気がする、と思っていたそうだ。
私に「戻った方がいいですよ」と言われたのは、その言葉だけが記憶にあるそうで、声などは分からないそうだ。
しかし、先日工事の仕事中にも、「戻った方がいいですよ」と言われたので、その言葉で一気に記憶が戻ったそうだ。
その時、黒い鬼のような顔のお化けのようなものを見た記憶も戻ったそうだ。
私は、あの時空中に見えた黒い着物の霊ではないかなと思った。
霊は見る人によって違う形に見えることが有るようなのだ。
お迎えの霊について行かず、自分の体に戻れて、ほんとうによかったね、と思った。

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心霊体験の話・カフェの霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校の頃、地元のターミナル駅の前に、カフェがあった。
漫画喫茶みたいで漫画が沢山あったのだが、おいしい食事も出していて、夜はスナックとしても営業していた。
学校帰りに雨が降った時など、友達とお茶しに寄ることが多かった。
そこには、いつも初老の男性の霊がいた。
二人掛けのソファーで、背もたれに左右の手を大きく広げてどっかと座っていた。
ある雨の日に、A子たちと3人で店に入ると、ほぼ満席だった。
馴染みのママに、「今日は満席だね。」と言って出ようとすると、「大丈夫、まだ空いてると。」と言われた。
開いてる席は、いつもの老人の霊が座っている席だけで、私には全部満席に見えたのだ。
ママがその席を指さして、「座れるよ。」と言うので、私は嫌だったが、その席に着くことにした。
老人の向かいに座るとき、「すみません、相席させていただきます。」と言うと、ふんぞり返っていた体を前に倒し、両手であご肘をついて、「お前にはわしが見えるんか?」とすごんできた。
私は内心「こいつはダメな霊だ。」と思った。
A子にその老人の席に座らせたのだが、私の様子を見て、「何かいるの?」と不安そうな声で聞いてきた。
小声で「いる。見た目、夏目漱石みたいな紳士だけど、すごんでくるのでダメだと思う。」と言った。
A子が「じゃあ、帰ろう。」と言うので、店のママに「ごめん、用事を思い出したから、帰るね。」と言って出入口に向かった。
すると、ママが寄ってきて小声で「見えたの?」と言ってきた。私がわざと「何の話?」とはぐらかすと、「違うの、たまにね、夜のお客さんが、あそこの紳士はカウンターに来ないの?」と聞いてくるそうだ。
「何か見えたんでしょ?誰が座ってるの?」と質問攻めになった。
改めて見てみると、さっきまで紳士に見えたのだが、今は顔が斜めに潰れたようになっていて、如何にもおどろおどろしい。
詳しく聞くと、この店は居抜きで借りたが、そもそもはこのビルの二階に入っている建設会社のエントランスとして使われていた場所だそうだ。
その時の管理職の人が、沢山の借金を抱えてしまい、ビルの屋上から飛び降りたそうだ。その人は、エントランスのソファーで良くコーヒーを飲んでいたそうだ。
この顔の潰れ方は、飛び降りたせいだったんだと思った。
話は聞いたが、ママには「わからない。見えない。」と断って、店を出た。
それからしばらくすると、駅前は再開発が始まり、そのビルそのものが無くなって更地になった。
最近はきれいな駅前広場になっているが、たまにその老人を見かける。店もソファーもないのに、やっぱりふんぞり返って座っている姿勢が見えるのだ。

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心霊体験の話・金縛り

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私は金縛りに会うことがある。
金縛りには二種類あって、単に体が疲れていてそうなるときと、霊的なものが来てそうなるときだ。
疲れているだけの時は、体がうーとなって金縛りが来るなと分かるのだが、霊的な時はいきなりで分からない。
どちらにしても、私の場合は目が開けられないのがお決まりだった。
先日、インフルエンザになって、寝ていた時も、うーとなって金縛りが来そうだな、疲れているんだな、と思った。
しかし、「来るよ、来るよ。人が来るよ。」という声が頭のすぐ上から聞こえた。誰だかわからない声だった。
どういう事?人って子供?大人?と思っていると、「カチャン」と音がした。寝室の扉が開くときの音だった。
「ほら来た」と聞こえると、体がグーっとなって金縛りになった。
事前に教えてくれてたので、きっとレギュラーの霊の声だと思った。
すると、足首を両手でグッと掴まれている感じになって、冷たくて痛かった。
だが金縛り中なので体が動かない。勘弁してよーと思っていると、「ごめんね。守ってあげられなくて。」と聞こえた。すると、足を掴んでいた手が、バタバタと上に這いあがってきて、「うー、うー」という荒い息遣いが聞こえた。
どんな奴かわからないけど、金縛りに会わせるのは構わないけど、時と場合を考えて欲しかった。インフルで体調悪いときに来なくてもいいのに、と思った。
「私が体調不良の時にしか襲えない奴なら、消えてしまえ。」と心の中で言った。
すると、バタバタとさらに這い上がり胸の上まで来たので「いい加減にしてよー」と叫んだ。
一瞬、私から離れたので、「良かった、金縛りが解ける」と思ったのだが、まだ動けなかった。
そこへ開いてた扉から、4匹の犬がなだれ込んできて一斉に「ワンワンワンワン」とけたたましく吠えてくれた。
「チッ」と舌打ちした声が聞こえた。すると、頭の方にあるカーテンが窓も閉まっているのに大きく揺れて、そいつが出て行ったのだと思った。
「怖かった。」と思ったが、犬たちが助けてくれたし、喉も乾いていたので、犬におやつをあげようと思い、台所まで行った。すると、いつもは台所にいるレギュラーの霊達がソファーに座っていた。「はあ?」と思ったが、「さっき、金縛りが来るよって教えてくれたのは誰ですか?」と聞くと、みんな首を横に振るので、「へー、誰なんだろう?」と思いながら、おやつをあげて、私はお茶を飲み、「ソファーに座ってていいですよ。」と声を掛けて部屋に戻った。
ベッドに入るとまた「カチャ」とドアが開く音がした。今は金縛りに会っていないので目を開けてみてみると、足だけの霊が立っていた。「え、もしかして、声で教えてくれたの、あなたですか?」と言ったが、足はただ立っている。
なので、「もしあなただったら一歩前に出て。」と言うと、左足が前に出た。
私は「しゃべれるやん」と言ってしまった。「しゃべれるんですか?」と確認すると、また左足が前に出た。
「なんで足しか無いんですか?」と聞くと、それには答えず、いつもの位置に戻って行った。
私は「足しか無い霊も、いざとなったら喋れるんだ。」と思った。

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心霊体験の話・雪国旅行での雪崩

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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若い頃、女友達4人で雪国に旅行に行った。私たちが旅行するときは宿は素泊まりで、地元のおすすめの居酒屋などで食事をすることが多かった。
だが、その宿は囲炉裏で食事をするという形式だったので、食事付きの宿泊を選んだ。
大きな部屋にいくつも囲炉裏があって、宿泊客はみんなそこで食べるようになっていた。
私たちに指定された囲炉裏に座ると、料理が運ばれてきた。
その料理の中に、イナゴの佃煮があった。ゲテモノ好きではないので、一人が「うわー、なんでお金出して虫食べないといけないの?」と失礼なことを言った。
仲居さんが「ここの郷土料理なんですけどね。」と説明されたが、若い私たちには耐えられなかった。
何か他の料理に代えられないか聞いたところ、レンコンの料理に代えてもらうことができた。
横の囲炉裏では、大学生のサークルと思しき6人組の男子達が、食事をしていた。
すると、「どこから来たんですか?」と聞いてきた。口の悪い友達が「なんで?」と返したが、仲居さんとのやり取りが聞こえていたようで、「いや、聞いたことのない方言だったので。」と言われた。
ノリのいいS子が「XX県から来ました。」と答えると、「えー、XX県ですか。」というので、「え、どこから来たんですか?」と聞くと、「富山県です。でも、確かに虫は引きますよね。」と同調してくれた。
そんな話をしながら私たちは結構なペースでお酒を飲んでいた。
「明日はどこを回るんですか?」と聞かれたので、「〇〇に行きます。」と予定していた近くの観光地の名前を言った。「奇遇ですね。僕たちも行くんですよ。」と言うので、また口の悪い友達が「一緒には行かないよ。私たちは私たちで回るから。」と無下なことを言った。
食事を終えて部屋に戻って、明日行く観光地を調べてみると、その場所は昔農民一揆が起きた場所だと書いてあった。
S子が「出るんじゃない?」というと、「あんたは、また連れて帰るんじゃない?」と言われていた。
翌日、朝食を終えて、手配していたレンタカーに乗り込み、〇〇に向かって出発したが、しばらく行くとすごい山道になった。人が沢山訪れる観光地のはずなのに、「こんな道を登らせるの?」と言ってしまった。
両サイドに雪が高く積もっていて、壁になっていたのだ。
走っているときもそうだが、到着しても観光客は少なく、閑散としていた。
でも、私には大勢が騒ぐような大きな声が、遠くから聞こえてきた。
見ると、大勢の人がボロ布一枚のようなみすぼらしい格好をして、長い棒を持って走っているのが見えた。
中には、頭に布を巻いた女の人も混じっていた。
まさにテレビで見る百姓一揆だと思った。なんだか気分が悪くなってきた。
それを見た友達が「何か見えるの?」と聞いてきたので、「農民の人たちが一揆してる。」と答えた。
奥に進むと足湯やドクターフィッシュがいて、大きめのお土産屋さんもあるようだった。
寒いしとりあえず足湯まで行って、浸かっていると説明書きがあった。
昔この場所は大刀洗いだったそうだ。血に染まった刀を温泉のお湯で洗っていたのだろう。
足元を見るとドクターフィッシュが寄ってきて私の足をつついているのだが、他にもいろんな手が私の足を掴もうとしているのが見えた。
ここに書いてある説明は本当なんだと思った。
A子達は、「気持ちいいねー」と言っていたが、「私は怖いけどね。」と思った。
その後、お腹すいたということで、鍋や田楽や魚の串焼きなどがある店で食事をした。
そこでも、郷土料理の説明があり、一揆のとき槍で突き刺していたので、串焼きが郷土料理になったとあったのだが、槍はなくて棒だったので突き刺してるんじゃなくて叩きのめしているんだけど、と思った。
帰ることになり駐車場に戻ると、昨日の大学生に出くわした。
「今から帰るの?僕たち今着いたんだけど。」というので、「はい、もう帰ります。」というと、「今夜もあの旅館に泊まるの?」と聞くので、「そうですよ。」と答えた。「じゃあ、また夕食で話せるね。」と言っていた。
大学生の車は、6人なので大きめのミニバンだった。
私たちは車に乗ったが、その大学生のミニバンの中に、ギュウギュウに霊が乗っているのが見えた。
「こわー」と思った。A子がエンジンをかけると、大学生の車がザザザと変な感じになるのが見たので、「あ、これ危ない。」と思った。
私は降りて、大学生に声を掛け、「危ないから帰った方が良いですよ。明日もいるなら明日来ればいい。」と言ったのだが、ポカンとしていた。
「なんで?明日は別のところに行く予定だし。」と言う。
「いや、なんかちょっと怖い気がするんです。危ない気がするので今日は帰った方が良いと思うんです。雪も降っているし。」と言ったが、聞いてくれそうになかった。
なので仕方なく、「実は少し霊感があるんです。その車がザザザと巻き込まれるのが見えるんです。あ、いや、変な人だと思ってもらって構わないです。でも、まだこれからも生きていきたいと思うなら、今日は帰られた方が良いと思います。」と言った。
他にも子供連れの家族やカップルなどがいたので、同じように何組かに言った。
おばさんのグループには、「頭おかしいんじゃないの?」とも言われてしまった。
言われた方からすれば、何だ?という感じだろうが、それでも何組かは帰り始めた。
旅館に戻り夕食の時間になったので、食事会場に行くと、外で沢山のサイレンが鳴っているのが聞こえた。
仲居さんに「何かあったんですか?」と聞くと、「〇〇の道で雪崩が起きて、車が何台か閉じ込められてるそうです。私の旦那も消防団なので、今向かっているみたい。」と言われた。
食事会場には大学生のサークルもいて、それを聞くと、「いやー、早く帰ってきてよかった。言ってくれてありがとうです。でなけりゃ今頃動けなくなっていたかも。」と言った。
翌日、帰る日だったので空港まで行くと、昨日の家族がいて、「ニュースで見たんですけど、凄かったです。言ってもらって助かりました。」とめっちゃ言っていた。
私は「信じる者は救われるということなのか。」と思った。

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心霊体験の話・見えない人

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校生の頃、私は霊が見えたが、親しい友人以外は言っていなかった。
見えない人の中にも、信じる人と、信じない人がいた。
高校も中学も別だが、中学時代に知り合って、割と仲のいい友人がいた。
その子にも見えると言っていなかったのだが、ある時唐突に「見えるんでしょ」と言ってきたことがあった。
「なんで?」と聞き返すと、「幽霊が見えるんだったら幽霊が居る場所がわかるわけでしょ。だったら心霊写真も撮れるでしょ。」と言ってきた。
しかし、心霊写真はあちらが写ってくれるか写ってくれないかの話で、こっちは関係ない。
だから守護霊様が自分の後ろにいても、自撮りしたからと言って写るというわけではないのだ。
そういう風に説明したのだが、「写らないなら、やっぱり居ないんじゃない。」と言う。
めんどくさいなと思ったが、「幽霊が居るところに連れて行ってよ。そこで写真撮れば写るでしょ。」というので、「そこら辺に一杯いるんだけど、写らなければ居ないって言うんでしょ。」と返した。
しかし、しつこく心霊写真が撮れるはずというので、「じゃあ、わかった。」と言って、地元で目撃談がたくさんある心霊スポットに行くことになった。
その子がデジカメを持ってきていたので、居る場所を教えるのだが、やっぱり写らない。
また、その子は「私はオーブは認めないからね。チリやなんかに反射して見えることもあるから、はっきり幽霊が写らないと。」と言うのだ。
私にははっきり見えていても、写真には写らないので、「やっぱり居ないじゃない。」と言うのだ。
だいぶ歩いて写真もたくさん撮ったのだが、やはり写らない。
何度もしつこく居ないと言ってくるので、私もイライラしてきて「どうでもいいから写ってよ。」と心の中で怒鳴ってしまった。
すると、知らない女の霊が、「これならいいでしょ。」と言って、目の前にスッと現れて、またスッと消えていった。
しかもこの声も姿も、そこに居たみんなが見える状態だった。
なので、「ギャー」とみんなが叫んで逃げて行った。
その女性の霊は、私が見たことも無い霊なので、きっとこちらのやり取りを見ていて、見かねて出てきてくれたんだと思う。
私は、心霊写真と言うのは、向うがこちらに伝えたいことが有るときに撮れるのかなと思う。
手がなかったり足がなかったりしたら、後日そこを怪我する警告だったり、これ以上こちらに来ないようにという警告だったりするんだと思う。
なので、居るから写るというものではない。
その子も、その一件以来、信じてくれるようになった。
やっと分かってもらえたのかなと思う体験でした。

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